所作の美しさ
茶道教室の体験レッスンを受けてきました。
むかし小学生の頃ガールスカウトでお茶のたて方を習ったことがあるから
少しは分かるかも。
そんなことを思いながら訪れたのは大きな勘違いだった。
全ての所作が決まっている。
立ち上がり方、1畳分を6歩で歩く方法、座る位置、ふすまの開け方
器の鑑賞方法、掛け軸の鑑賞方法
全ての動作に意味があり、無駄なものを徹底して省略することにより生まれる美。
先生の動きには気品があり惚れ惚れとしてしまう。
あまりにもガサツな普段の私とのギャップに慄く。
器の鑑賞の仕方、掛け軸や生け花の鑑賞の仕方。
ものを触る前には清めるという考え。
ここ3年ほどミニマリスト系の本やブログを読み続けてきた。
ズボラで雑で、部屋も散らかりがちな自分を変えたくて。
モノも自分もまわりの人も、もっと大切に扱えるようになりたいと思ってきた。
ものを大切に扱うということ。それはこういうことか、と深い納得があった。
静寂の中で、ただ向き合う時間を持つこと。
そっと持ち上げ清めた手で触ること。
いかに普段の私が、投げやりにものを触り、ぽいっと置いているかを
痛感させられました。
先生の佇まいの美しさ、言葉の選び方、朗らかさに魅せられた。
体験レッスンだけで終わらせるつもりだったけど、
ちょっとこの時間はこれで終わりにはできない。
しばらく通おう。