祭りの後の寂しさ。
小さな女の子が、「祭りの後は寂しくなるね」と言いました。
お父さんは、「祭りの後は寂しいもんなんだよ」と答えました。
浮かれて踊って緊張して、いっぱい笑ったお祭りの後は日常に帰る。
私は日常だった筈の静けさに滅入っている。1人でご飯を食べて、1人で寝るのがイヤだ。
誰かといれば1人で勝手気ままに行動したいと思うのに、1人は寂しいなんてわがままね。
寂しさをよくよく見てみると、
気になる人からのメールの返事がなくて、
私ひとりが取り残されるような気がして、
するべき宿題が出来ていなくて、
洗濯物は山となり、
体は疲れてご飯を食べれていない。
そんなことの積み重ねで漠然とした寂しさになっている。
昔のトラウマがフラッシュバックする。
ご飯を食べたらケロッと直ったりするのだけれど。
もう少し自分を大事に生きようと思ったのです。
自分を大事にするとは、しっかり寝て、ご飯を食べて、
きれいな環境に整えて、先回りして用意をする
みたいなこと。
何はともあれ笑顔でいるということ。
寂しくてたまらなくて、誰かにかまってもらいたかった昔。
帰り道に泣きながら歩いた昔の私。
今は、おなかの中に寂しさを飼い慣らしている。
それは、大人になったのか。慣れてしまったのか。
そんなことを考えている。
たくさん旅行中に頭を使って、心が動いて疲れたわ。
どこを切り取っても鮮烈な香気がたつ旅だった。
私は私にしかなれない。
それは諦めでもあるし、光でもある。
世界は思ったよりも光り輝いていて、カラフルで音楽に満ちている。
怖がりな私は、すぐに引きこもってしまうけれど、それでも。
怖さをバネに外に飛び跳ねるのに嫌気がさしても。
寂しさも怖さもずっとあるし、
光をめざし続ける。
今はただ、休めばいいよ。