原っぱで昼寝
高く澄みわたった秋晴れの日に、ひろっぱへピクニックに出かけました。
昼寝をしようと人の少ない場所を見つけて、
レジャーシートを広げて横たわり目を閉じる。
まぶたの裏には透明で黄色みがかった太陽の光を感じる。
風の音、葉っぱの揺れる音、誰かの笑い声、よく聞くとそんな音なんだけど、全部があわさって聞こえるのが心地よい。
ずっと寝ていると体がチリチリと熱い。
わたしは、外で仰向けになるのが好きだ。
青森の海辺でも、諏訪湖の公園でも、エリザベス島でも、ガンジス川のほとりでも、富士山の山頂でも色んなところで横たわってきた。
無防備で怖いんだけど、目を閉じてはじめて感じるその場の雰囲気があって面白い。
しばらく意識を手放す。
満足してから立ち上がる、さっきまでと違う世界が見えると言うと大袈裟なんだけど、新鮮な気分になる。