ヒマワリのスカート

好きなことのスケッチブックです。気の向くままに書いています。よかったら覗いていってね♡

桜の樹の下には死体  

 

が埋まっていると言ったのは梶井基次郎で、

それを幼い私に伝えたのは、母。

 

幼い私はそれをそっくりそのまま信じた。

 

満開の桜の樹の一本一本の根本には死んだ人が埋められている。

毎年一斉に咲く花は、棺に入れられる弔いの花かもしれない。

そんな思いこみもあってか、桜の花は明るいだけじゃない怖さがある。

 

曇天の中に夢のように咲く桜を見て、美しさに理由をつけたくなる理由も分かると思った。

 

死んで桜の樹になれるとしたら。

 

梶井基次郎 桜の樹の下には

ネットで読めるけど、紙のページをめくりたい。